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miiThaaii Brand Story

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POSTED | 2022年10月8日

インドの様々な生地を使ったアイテムを展開するmiiThaaii<ミーターイー>。
本日は少し趣向を変えて、ブランドがスタートするきっかけとなったお話を商品企画を担当する関根さんに伺いました。

miiThaaii の企画の関根です。
今日は miiThaaii を始めるきっかけとなったルンギの生地のことをご紹介しますね。

インドを初めて旅した時、男性が腰巻にしているチェックの布に心惹かれ、
マーケットで見つけられるだけの「ルンギ」と呼ばれるチェックの布を買ってきたのです。
それはブルーをベースとした生地が多く、グリーン、ブラック、ブラウン、ホワイトの糸で格子の柄が織られていました。
マーケットで見たものの中には、同じものが2枚となく、どれも似たような柄なのですが、それぞれ微妙に違うのです。

このルンギのチェックには、タータンチェックのように何か決まりがあるのか?
また何種類あるのか?そしてどんなところで作っているのか?と好奇心がむくむくと湧いてきました。
このルンギの生地のパターンをもっともっと見てみたくなり、南インドのルンギのメーカーさんに1000枚生地を注文してみました。
届いた生地を箱から出して並べてみると、ブルーを基調にしたチェックなのですが、同じものが2枚となさそう。
普段、 リトアニアのリネン生地でさまざまなアイテムをデザインをしているのですが、
リネンの生地は、生産過程で一度織り機をセットすると、一気に500m織ることになるのです。
かたやルンギは、どうしてこんなにたくさんの似たような柄の生地を作っているのかが不思議になり、
思いきってルンギの生地の本場、南インドに行ってみることに。

インドも北部の方は観光と雑貨の商品を作ってもらうために何度か訪れていたものの、南部は初めて。
空港に着くと、サプライヤーさんが赤いバラを一輪持って待ってくれていました。
第一声で『私は英語を話しません』と言われて、今までメールでの返事がやけに短かった訳がわかり、
私もタミル語が話せないので、
1週間の滞在が不安になりました。

空港から出ると道路脇には椰子の木が生えていて、
北インドの人口が密集した感じとは様変わりで、ずいぶんとのんびりした雰囲気。
とってもいいところに来たような気がしてきました。
そこから途中ドライブインでご飯を食べて、車で 2 時間程かけてティルチェンゴードという街へ。
車の運転手さんが片言の英語を話せるということで、なんとかコミュニケーションも取れ、その日はホテルへ。

翌日はルンギの生地を織っている工場へ。
隣にある倉庫でたくさんの生地を見せてもらいました。
ブルー系の生地は南インドで人気があり、グレー系の生地はスリランカで輸出用とのこと。
西インドの方では赤系や茶色系が人気という地域もあるのだとか。
インドも広いので、それぞれの地域で人々の好みのさまざま。
私もルンギの巻き方を教えてもらい、たしかに簡単にスカートのようになります。
これは、普段着にもいいかも!日本でも流行らないかしらと思いました。

この後、実際に生地を織っている工場を見学。
ずいぶん古い機械のようですが、朝から晩までしっかり稼働。
インドでは地域ごとに産業が割り当てられているのですが、
この町はルンギを織る町で、町中どこの建物のからも生地を織る音が聞こえてきて、中を覗いてみると織り機が稼働しています。  

英語ができる人をみつけて、生地のデザインについて尋ねてみると、
特にこういう柄を作ろうと思って織っているわけではなく、職人さんの感覚で糸を織り機にかけて織っているとのこと。
横糸は途中で同じものがなくなれば、別な色の糸をかけ替えたり、
ルンギの生地のさまざまなチェックは職人さんたちの感覚で自由に織られているものだということが現場を見てわかりました。
商品もカタログに載って販売されるというよりは、地元の人たちがマーケットで好きな柄を選んで買うので、
特に同じ商品をたくさん作らなくてもいい訳です。

ルンギはそんな自由な発想から作られる生地。
私の地元、盛岡の “みちのくあかね会”の織物を思い起こしました。

織物工場を見た後に、今度は縫製工場へ。工場といっても平家のお家のようなところ。
生地の裁断やパターン作りは男性担当。作って欲しい商品の仕様を説明します。
そして、縫製してくれるのはきれいなサリーを着た女性たち。
miiThaaii のマドラスチェックの生地で作っている製品は簡単なデザインのものが多いので、
縫製も難しくないと思っていたものの、
普段布のショルダーバッグを縫ったことのない職人さんたちに
ポケットの付け方や持ち手の縫い方を説明するのは思いのほか、一苦労。
二日がかりで、なんとか商品が形になった時はとっても嬉しかった! 

できあがった商品を近所の方達に持っていただいたりして撮影。
いろいろ大変なことも多かった南インド滞在でしたが、今となってはとっても良い思い出。
その時から作っている商品、大事に販売していきたいと思っています。

そんな、miiThaaii<ミーターイー>がスタートするきっかけにもなったルンギと、
そのルンギを使って製作したアイテムが豊富に。

インドの人々の生活に欠かせないルンギ。
みなさんもぜひ暮らしの中に取り入れて楽しんでみてはいかがでしょうか。

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